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あれから1年

2012年12月23日
ちょうど1年前のいまごろ、弊社の第一作である『チヌかかり釣りREAL』を発売しました。

出演者である稲垣昌己さんと、いろいろな苦労を乗り越えて、ようやくたどり着いた第一作。ありきたりではない、弊社ならではのカラーとメッセージを込めた第一作でした。

ゼロからスタートした映像の世界。商品ができ上がったときは、涙がちょちょ切れるほどうれしかった。しかし、「ようやくスタートラインに立てた。これからだ」という強い思いに駆られたことを思い出します。

釣り雑誌記者として、カメラマンとして、メディアの担い手として相応のキャリアを積んできた私ですが、いろいろなジレンマを抱えながらの生活でした。

物心ついたころからどっぷりと釣りに親しんで、大好きな釣りを糧に生きていきたい。そう思って飛び込んだ釣り雑誌の世界は、それなりに面白かった。

日本全国いろいろな水辺に行き、いろいろな人や魚と出会い、かけがえのない経験を積みながら、釣りにまつわる造けいを深めてきました。

しかし、どこかで物足りないものも感じていました。取材させていただいた内容を、いろいろなコピーで着飾って、できるだけ分かりやすく、なるべくドラマチックに見せながら、もちろん破綻のないように誌面をつくり上げる。そんな作業が多かった。

記者としての仕事は、それでOK。しかし、イチ釣り人としては物足りなかった。私自身が釣り人の視点に立ち返ったとき、自分が知りたいことはもっとほかにある。

魚と釣りとともに歩んできたこの人生。知りたいことは水の中にありました。単なる想像ではなく「実際どやねん」というところです。

これまで三つのREALシリーズを作ってきましたが、ご覧になられた方はお分かりの通り、びっくりするぐらい見栄えのする魚が釣れていません。ほんと、「こんなんで、ええんかいな」と思うほどです。弊社のDVDを見て「物足りない」という声ももれ聞こえてきます。

しかし、大した魚が釣れていない代わりに、釣りのメディアでまことしやかに言われてきたことの実際の映像や、新しい発見、知見があります。

DVDの中で見栄えのする魚を釣るシーンをお見せできるにこしたことはありません。 しかし、それは目的ではありません。弊社の役割は、DVDを見られた方が、感動できる1尾と出会うための手助けをすること。見栄えのする魚は、DVDをご覧になられた方が釣ればいい。

水中で起こっている出来事をありのまま伝える。そのことは個々の釣り人が水辺で竿を出し、魚との駆け引きに直面したとき、まさによりどころとなるもの。単なる想像ではなく、確信のある想像。

着飾らなくていい。背伸びしなくていい。イチ釣り人として役に立つことを実直に粘り強く追い求め、ありのままを伝えればいい。『チヌかかり釣りREAL』発売から1周年を迎えて、そんな思いを新たにしています。

海中ディスカバリー1号

2012年12月07日
本格的な冬が到来して北西風がビュンビュン吹く日が続くようになりました。今日は、高気圧に覆われて快晴ですが、こんなロケ日和に事務所で仕事をしていると、つくづくもったいないなぁ?と思います。ロケの日は荒天に悩まされることが多いですから。

先日、『グレフカセ釣りREAL2』の撮影で一平ちゃん(武田一平さん)と和歌山の磯に行きました。

IppeiGure
少しウネリがありましたが、好天に恵まれ、絶好のロケ日和。一平ちゃんも快調にグレやイスズミを掛けて、釣りとしてはかなりいい感じでした。

しかし、私が夜なべしてしこしこと自作した特殊撮影機材「海中ディスカバリー1号」の設計が甘く、まったく納得のいく映像を撮ることができませんでした。

isuzumi
閃いたアイデアを元に「これでいける!」と思って作った海中ディスカバリー1号でしたが、早くもおはらい箱になってしまいました。

やはり、いくら机の上で考えていてもダメですね、現場に出て試してみないと。一生懸命釣ってくれた一平ちゃんには申し訳ないことをしました。

ということで、再チャレンジに向けて新たな材料をカットしたり溶接したりで海中ディスカバリー2号を制作中。どんな映像が撮れるのか、今からワクワクしています。