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サシエを見切って反転するグレ

2012年04月23日
現在、『チヌかかり釣りREAL』に続くシリーズ第二弾『グレフカセ釣りREAL』を制作しているところです。釣り人があまり見たことのない水中の世界を、特殊な水中撮影でお見せするのがREALシリーズの最大の特徴です。まだ制作段階ですが、おおよその内容が見えてきましたので、ご紹介したいと思います。

構成は、基礎調査編、磯調査編、実釣調査編、実釣編の4編に分かれます。

基礎調査編では、普段、釣りをしているときに気になっているサシエやマキエの沈み方やスピード、様々なタイプの仕掛けがなじむまでの様子を海中できっちり撮影し、タイムコード(時間を計測する機能)を併用して客観的に分かるように工夫しています。地味な内容ですが、知っているのと知らないのとでは、釣りの中身が天と地ほど変わる重要な内容です。

磯調査編は、磯周りの海中に潜った実況中継ドキュメントです。ダイバー目線ではなく完全釣り人目線で磯の周囲に潜り、撮影しながら気付いたことを水中電話を使って実況中継しています。磯魚が集まる場所、海面と海中の潮流の違い、エサがたまるとされる白泡の下やサラシの下の様子、潜り潮に乗るするなど、見て、体で感じたことをリアルレポートしています。陸上で推理していることと、海中で起こっていることの違いの大きさに驚かれること必至です!

実釣調査編では、一平ちゃんこと武田一平さんに実際にフカセ釣りをしてもらい、磯際の海中でカメラを構えてグレが補食する様子を撮影しました。グレの群れがマキエに浮上する様子や、マキエと仕掛けが同調、あるいはかけ離れている様子がバッチリ収録されています。マキエに素直に反応するグレが、サシエだけを見切って反転したり(写真)、いったん口にくわえたサシエをペッと吐き出すシーンは「ほんまかいな!!!!!」の世界です。

gure_hosyoku
グレ補食 向上心の強いフカセ釣り師なら、撮影した映像とレポートからさらに多くのことを読み取られるに違いありません。『グレフカセ釣りREAL』は5月下旬の発売を目ざして鋭意制作中です。お楽しみに!

キスの引き釣り海中顛末

2012年04月18日
4月9日にアップした「オジサンの逃走劇」に続いて、もう一つ心に残る水中シーンをご紹介したいと思います。オジサンの逃走劇と同じで、釣り雑誌のレポート連載で発見したシーンです。

その取材は、投げ釣りでキスを狙うときの引き釣り仕掛けを水中追跡するものでした。舞台は京阪神のサーファーの聖地「イソコ」こと和歌山県磯ノ浦の砂浜です。

釣り人に仕掛けを投げ入れてもらい、道糸をたどって仕掛けに到着。ゆっくりさびいてもらいながら、キスが掛かったシーンを狙って追跡していきました。天秤オモリを使った5本バリ仕掛けにイシゴカイをちょん掛けにしたオーソドックスな引き釣りです。キスの魚影の濃さでは定評のある磯ノ浦のこと。沖の方から仕掛けをさびいてくるとキスが掛かっている姿をとらえることができました。

「ブルンッ」とくれば1尾目、次の「ブルンッ」で2尾目…。熟練したキャスターは、道糸とロッドを通して手に伝わる魚信を頼りに、多バリ仕掛けにキスが何尾掛かったかカウントしていくといいます。ブルンッというアタリを手で感じるには、多バリ仕掛けがオモリの後方(沖側)に直線的にのびていなければいけません。仕掛けをゆっくりさびく引き釣りのことですから、海中では当然そんな状態になっているものと思い込んでました。

海底をゆっくり引きずられていく仕掛けにキスが1尾掛かっているのが見えました。仕掛けとキスの位置関係をよく観察します。釣り人に引っ張られまいと逆方向に抵抗して泳いでいるのかと思いきや、何とオモリよりも先に泳いで、つまりオモリを追い抜いて右往左往しているではありませんか。これでは、2尾目のキスが食いついたとしても「ブルンッ」というアタリが出るかどうか。

おまけにハリに付いたイシゴカイを狙って不意に砂底から何かが飛び出してきました。何の魚だろうと注視すると、親指のツメほどのカニが器用にはさみでハリをつまんでイシゴカイを食い始めました。その間も仕掛けはさびかれていますがカニは仕掛けに乗っかりながらながらエサをむさぼり食っています。いよいよ仕掛けが波打ち際に到達しようかというところで、パッとハリを離して忍者のように砂の中に戻って行きました。きれいさっぱりエサが取られたハリを見て、私は海の中で笑い転げていたのでした。

kani

オジサンの逃走劇

2012年04月09日
釣りの水中撮影をメインにした商品を作りたい。もうずいぶん長い間、温めてきた私の希望です。サーフェースで一つ一つ実現していこうと思っています。なぜ、そんな希望をいだくようになったのか、そのきっかけになった水中シーンがあります。

10年ほど前、釣り雑誌社に勤めていた私は、自費で水中写真の機材を購入し、あちこちの水辺で潜って自分の作品を撮っていました。ポジフィルムとストロボを使った水中撮影はかなり特殊な技術と経験の蓄積が必要で、マスターするまでに数え切れないぐらい失敗を繰り返しました。ある程度慣れてきたころ、釣り雑誌でもそのスキルを活用しようと、釣りの仕掛けを潜って観察するレポート連載を持つことになりました。

沖磯でウキフカセ釣りの仕掛けのなじみ方を水中観察する取材をしていたときのこと。仕掛けがなじみ海底近くまでサシエが届いたところでウキが吸い込まれていきました。釣り人がアワセを入れると、海底で赤い魚が翻りました。その魚がユーモラスな口ヒゲをたくわえたオジサンであることはすぐに理解できました。ファインダーごしに魚の逃走する姿を追いかけていたのですが、次に見せた行動に「あっ」と声を上げました。

オジサンは口に刺さった異物(ハリ)を外そうと懸命に首を振って逃走していたのですが、磯際に沿って泳ぎ始めた途端、自分の口を磯に押し当て、気が狂ったようにこすり始めたのでした。竿の抵抗に負けて、わずか数秒で磯際から引き離され、オジサンはあっけなく釣り人に引き抜かれましたが、この数秒の行動が私の脳裏に鮮烈に刻まれたのでした。

磯で型のいい魚を掛けて根に張り付かれることは少なくありません。こんなとき、強く引っ張ると余計に張り付くから、ラインをフリーにして「ハリが外れた」と思わせて自然に泳ぎ出すのを待った方がいいと、釣り人なりの解釈で説明されます。私もこの言葉を鵜呑みにして実行していました。しかし、フリーで待っている間にいつの間にかハリがポロッと外れて「あれれ?」という経験をしたことが何度かありました。

魚にとっては生きるか死ぬかのまさに瀬戸際。おそらく、私がラインを緩めて待っている間に、魚は必死になって岩に口をこすりつけ異物を外していたのでしょう。そんなシーンが目に浮かびます。

釣りは想像の遊びだといわれます。水の中のことを推理して、魚の気配や仕掛けの動きを感じ取り、イメージ通りに魚を食わせる。それが醍醐味です。水の中の出来事を見て知ることで、想像力がより具体的になり釣りそのものが理解しやすくなります。魚の行動、マキエの流れ、仕掛けの動きといった実釣に即した視点だけでなく、水質の汚れ、海底に沈むゴミ、在来種の危機など、環境問題についても具体的に知ることができます。

英語で水面のことを surface といいます。陸上の世界と魚の世界を隔てるいわば境界です。釣り人の世界と魚の世界をつなぐポジションで様々な情報を発信していきたい。社名には、そんな思いが託されています。

プレゼント応募ハガキに感謝!

2012年04月06日
『チヌかかり釣りBASIC』には、DAIWAの片軸受けリール、バッカン、ダンゴ&仕掛けセットが当たるプレゼント応募ハガキが付属しています。発売から10日が過ぎ、BASICをご購入いただいた方から少しずつ応募ハガキをいただけるようになりました。

応募ハガキには、希望のプレゼントを選んでいただくとともに、BASICを見られた方の満足度、価格、ご意見など様々なアンケート項目も添えられています。私たち制作者にとって、このアンケートは大変貴重な資料になります。

実は、第一作の『チヌかかり釣りREAL』を発売したとき、このようなプレゼント企画を付けることができませんでした。新規の釣りメディアでありながら、水中映像を主体にしたかかり釣りDVDということで、各地の釣具店が興味を持たれお取り扱いいただいて大変嬉しく思ったのですが、実際に見られた釣り人の意見や感想がフィードバックされるシステムを作っていなかったことに「しまった!」と思っていました。

釣り人が何を求めているのか、映像内容に対してどんな感想をお持ちなのか、次はどんな映像を見たいのか……。皆様に見ていただく映像ですから、皆様のご希望を知ったうえで企画を練り、期待以上のものを商品化するのが役目だと思っています。その声が聞こえないのは、視界不良を意味します。

手元に届いたばかりの数枚の応募ハガキがあります。DVDへの感想が短文でちりばめられています。書き込んでいただいた方への感謝の気持ちでいっぱいです。お褒めの言葉は励みになります。ご指摘いただいた改善点は次の作品につなげることができます。みなさんのご意見は、DVD制作の潤滑剤です。

釣り具メーカーとのしがらみが一切ないのが弊社の特徴です。視聴者の声に耳を傾けながら、釣り人目線で純粋に役立つメディアを作り、販売し、その売り上げでさらに魅力ある作品を作る。そんな循環を作っていこうと、この応募ハガキを見ながら思いを新たにしているところです。

原見さん、お邪魔しまーす。

2012年04月01日
IKADA釣り大好き・アメ車大好きの稲垣です。

昨日、釣具店に行った時、数人のスタッフの方たちが、既に『BASIC』を見てくれたそうで「初心者向けなのに初心者じゃなくても楽しめますね!」と言っていただきました。 また、釣具店へ来られていた一般のお客さんとも『REAL・BASIC』の話で盛り上がり、「私達中級者でも、あっそうなの???という場面がたくさんありましたよ!」とも言っていただきました。「ここまで細かく説明してあるDVDって他のジャンル含めて見たことないですね!」と言われたのには、正直超嬉しかったですね\(^o^)/。

皆様、お熱いお言葉、本当にありがとうございます。感謝・感謝でいっぱいです。

inagaki_saomagari
『BASIC』撮影時に、一番大事にした釣り人目線&ビギナー目線をとにかく意識して、潜るプロデューサー原見さんと奮闘してきました。時にはプロデューサー、時には兄貴として何度も激を飛ばしてもらいました。正直へこんだ事も何度もありました(涙…)。

だからこそ『BASIC』が完成したと思っています!原見の兄貴、同じ気持ちですよね?

『BASIC』は、僕自身も、釣り人目線・ビギナー目線を再認識した作品となり、とても多くのことを学ぶことが出来ました。

DVDのエンディングでも話していますが、『REAL・BASIC』共に、皆さんのお役立て出来れば嬉しい限りです。僕を、どこかで見かけた際には、べた褒めのお言葉(笑)、また激辛のお言葉(汗)をかけてくださいませ。

それでは、みなさんGOOD FISHING ブク・ブク・ブク………
パクッちゃいました(*^^)v。