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百聞は一見に如かず

2012年05月09日
下の写真は『グレフカセ釣りREAL』の仕掛けのなじみ方を調べたときの一コマです。私が撮影した水中映像を、ある程度編集を終えた段階で一平ちゃんに見てもらい、さらに認識を深めようと、事務所に来てもらってモニターに映し出される仕掛けの動きを見ながら、二人でうんちくを語り合っているシーンです。

shikake-furoro
仕掛けフロロ サーフェースDVDのREALシリーズは、そのネーミングから実際の釣りに即した映像であることに強いこだわりを持っています。

現場でこの手の調査をするとき、ハリスは視認性の高いホワイトや蛍光イエローなどのラインを使った方が、ハリスがなじんでいく過程が分かりやすいのですが、残念ながらハリスのメイン素材であるフロロカーボンには、視認性の高いカラーがありません。ハリスは魚に見えないことを目ざして開発されていますから、当然といえば当然です。

フロロカーボンには大きな特徴がいくつかあります。ナイロンラインと比べて比重が大きく沈みやすいこと(ナイロン1.14 フロロカーボン1.78)、吸水率が限りなくゼロに近く強度が安定していること、適度なコシがあり糸さばきがよいこと、屈折率が水に近くて魚に見えにくいことなどが挙げられ、ハリスに最適な素材といわれています。いわば定番中の定番です。

調査前、なじむ過程が確認しやすい奇抜な色のナイロンハリスを使うべきか、見えにくいけど現実的なフロロカーボンを使うべきか、相当悩みました。ラインメーカーのカタログをあさって、視認性のよいフロロカーボンが発売されていないものかと探し回りもしました。

結局、調査で使用したのは、釣り人が普段の釣りで普通に使っているフロロカーボン2号でした。見えなくても、これがREALです。もしナイロンラインを使っていたら、その調査はUNREALになっていたことでしょう。

海中に潜ってカメラを構えて仕掛けがなじむ過程を撮影し始めたとき、すぐに「あれれっ?」と首を傾げました。屈折率が水に近くて見えにくいはずのフロロカーボンが、目の前で「丸見え」だったからです。斜め下からあおぎ見た格好ですから、魚にも同じように見えているに違いありません。

天気がよく私の真後ろからの順光だったので、コーティングが光を反射して特に見えやすかったのかもしれません。しかし、「ハリスの見えにくさ」は、フロロカーボンの特性に挙げるほどのものではないなと、このとき初めて知ったのでした。20年以上、フロロカーボンは見えにくい素材と信じてきた私は、何だったのかっ!!

というような、大なり小なりセンセーショナルな発見が『グレフカセ釣りREAL』にはいろいろ詰まっています。これまで培ってきた釣り勘や、正しいと信じてきた理念や通説は、もろくも崩れ去るかも知れませんので、十分ご注意のうえ、ご覧下さい。

ってか、そんな差し出がましいこという前に、早く発売しなければ…(汗!!)