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とらえた! チヌがサシエを食う瞬間

2013年05月06日
『チヌ紀州釣りREAL』のロケ地、和歌山県湯浅の磯に行ってきました。昨年の夏、紀州釣りの名手、永易啓裕さんとともに、この地で何度もロケを行い、ダ ンゴの崩壊過程やサシエの動き、ダンゴの周りに集まるチヌ、ボラ、アイゴなどの動きを水中実況中継をまじえて詳細に追いかけました。

その内容をまとめた『チヌ紀州釣りREAL』は、海の中で起こっている多様な出来事をありのままに伝え、実際の釣りで水中の様子をイメージするときに、よりどころとなる情報を濃密に紹介した、唯一無二のDVDだと自負しています。

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ただ一つ、心残りだったのは、チヌがサシエを食った瞬間をきっちりととらえきれなかったこと。誰もが普通に釣りをする場所で、ありのままの捕食行動をとら える。言葉にすれば簡単ですが、いざ撮影するとなると、カメラの設置方法や、撮影範囲とチヌが食う場所を一致させなければいけないこと、魚の活性、透明度 など、いくつもの条件をクリアしなければいけません。

捕食の瞬間は、乗っ込み期に再トライしましょう。そんな言葉をかわして春を待ちました。

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そして今回、ようやく大きな目標を達成することができました。映像には、チヌがサシエを食ってかみ砕く瞬間、ハリという異物を感じて頭を振りながらしきり に口を動かすところ、その場から逃れようと泳ぎ去るシーン(上写真の上側のチヌ)、そして、永易さんがアワセを入れてやり取りのあと取り込むまで、水中と 陸上の一連の動きを完全連動させてとらえることができました。

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この日、永易さんが釣ったチヌは3尾。そのうち捕食シーンがきっちり撮れていたのは1尾分のみ。たかが1尾、されど1尾。永易さんと私にとっては、ようや くたどり着いた最高の1尾です。私はまったく釣りをしていないのに、年無しを釣ったときのように心が満たされています。竿ではなく、カメラを通して、釣り を楽しんでいるような心地いい感覚です。